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華道の世界

華道も含めた伝統文化に対する関心が高まっていた時期は、高度経済成長の中で今一つ充たされない精神性を、華道や茶道に求める心理があったのでしょう。では現在はどうかと考えると、日本人が内に閉じこもって満足する時代ではなく、世界中の人々に日本の文化を伝え、愛してもらうことが望ましいとされています。観光立国を掲げている以上、そうした目標は当然のことと言えるでしょう。しかし華道は外国人はもちろんのこと、日本人でも一朝一夕で理解できるものではありません。いわゆるガーデニングを趣味とする人も増えており、そこから華道に興味を持つことは悪くないのですが、単なる鉢植えではないことは押さえておく必要があります。

 もちろん我々の先祖も、華道に関係なく鉢植えを楽しんだでしょうし、自然を愛でたことでしょう。それが華道に繋がっているのですが、狭義の華道はその作法が洗練化されたものです。自然と心を一体化し、夢も希望も花の中に見出すのが、華道を志す者が目標とする世界なのです。作法の洗練化にあっては、ルールで縛ることを眼目としてはなりません。花をいけることを愛していれば、無理に縛ろうとしなくても、自ずと身に付いてくるものだからです。

 飾った花をどのように愛でるのかは人それぞれですが、これまで華道家が培った精神を学ぶことで、花とのさらなる深い付き合いを望むことが出来るでしょう。言語には限界があります。その限界を打ち破る華道の世界をぜひ知って下さい。

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